「のばな」だから出来ること、すべきこと
「のばな」では、居宅介護支援(ケアプラン)・訪問介護・デイサービス・訪問看護、そして、入居施設である有料老人ホーム並びにサービス付き高齢者向け住宅を運営しており、利用者様の状況に合わせ、きめ細かく切れ目のないサービスを提供しております。
高齢者の増加に伴い、医療そして介護事業者に求められることも日々変化してまいりました。
真の介護とは、目の前の問題だけを見てそれを解決(身の周りのお世話を)することではなく、高齢者が自律することを第一に考え、将来を見据えて計画し、総合的に生活を支えることです。
さらには、来るべく超高齢社会に向け、いかに医療と介護、そして地域とが手を取り合って連携を深め、高齢者にとって住みやすい社会をつくっていくのかが課題となっております。
そのような状況の中で、医療と介護両方の視点を持ち、認知症ケアを大切にしてきた「のばな」だからこそ、それぞれの力を上手に引き出し、うまく繋げる役割が担えるのではないか、また、そうすることによって社会に貢献していくべきではないかと考えております。
まだまだこの業界は発展途上にあります。
特に認知症ケアに関しましては、仮説に基づいて進めている状態です。
だからこそ、「のばな」では、振り返りを怠りません。
仮説に基づいてやってみて、その結果を振り返り、またそれを活かして実践する。そういった姿勢を崩さずに進めていきたいと思っています。
また重要なことは、福祉は「多数決」では決まらないということです。
現場では、利用者様の数だけ違った応えがあります。
ですから、多くの方でOKとされている手法だからといって高をくくらず、目の前の利用者様の場合はどうなのか、しっかりと見つめて考える姿勢を大切にしていきたいと考えております。
「認知症の人」・「認知症の人」
認知症という症状を見るのか、それとも人を見て行動するのか?
やはり人をしっかりと見つめ、心からの対応を心がけなければなりません。
心は誰にも見えない。けれども心遣いは見える。
思いは誰にも見えない。けれども思いやりは見える。
あたたかい心もやさしい思いも行いによってはじめて見える。
全ては利用者様の「最善の利益」の為に
『福祉』という言葉には「人の幸せや豊かさ」という意味があります。
一方、病気の原因を取り除いて患者さんを元気にすることを目的とするのが『医療』であり、人を幸せにしたいという根本的な想い(=あり方)は同じでありますが、その手段(=やり方)は全く異なります。
医療の視点から考えれば糖尿病の患者さんには、絶対にお饅頭を食べさせてはいけません。対して介護に携わる人間からすれば、体にはあまり良くなくても、それを食べることがトータルで利用者様の幸福に繋がるのだとすれば、少しだけならいいのではないかと考えます。
これは単純な例かもしれませんが、医療と福祉とでは全く違った考えから成り立っており、そのバランスを取ることは非常に難しいということを指しています。
双方のやり方を熟知している「のばな」にとっても、それは同じです。
医療と福祉のバランスをとり、融合させていくには、利用者様にどれだけ寄り添えるかが問われます。利用者様の状態を見極め、本当に求めている Well-Being=良い状態 とは何なのかを心から考える姿勢が必要となります。
しかし、そうやって利用者様に寄り添うことで、答えは自ずと見えてくるものです。
全ては利用者様の「最善の利益」の為に
常にこの言葉を心に掲げ、今日も医療そして介護の現場で努力を続けてまいります。